マニアック・トロンボーンCD クラシック編


IAN BOUSFIELD


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Ian Bousfield
■ Bourgeois in Brass ■ b+h Sforza music productions Ltd SFZ 113
■ Trb: Ian Bousfield, Cond : Dr.David King
   Yorkshire Building Society Band

All Composed by Derek Bourgeois
1.Apocalypse, Opus 187
2.Sonata for Trombone and Brass Band, Opus 156B
3.Blitz, Opus 65
4.Concerto Grosso for Brass Band, Opus 61A

KAZUOのコメント

 このアルバムは、デレク・ブルジュアの作品を集めたものです。この中に収録されているトロンボーンと金管バンドのためのソナタで、バウスフィールドは見事な演奏を聞かせてくれています。 特に、サウンドのバリエーションが豊かで、それぞれの音色をはっきりとしたコントラストで分け、音楽の表現の幅が広がっているという感じです。 ウィーン・フィルに移籍してから一段と腕が上がっていると私は思います。このソナタ自体はそれほど派手なものではないですが、結構高音が使用されている曲です。 もともとはアメリカのトロンボーン奏者ドン・ルーカスのために作曲されたピアノ伴奏のものを金管バンド版にアレンジしたものです。 収録されている他の曲は金管バンドのための曲ですが、ソナタより音楽・芸術性などが高く、非常にインパクトがある曲想で、技術難度の高い曲です。特に、1曲目の Apocalypse, Opus 187 は感動ものの演奏です。 演奏をしている Yorkshire Building Society Band がこんなに素晴らしいとは思いませんでした。 4曲目の Concerto Grosso for Brass Band, Opus 61A は、もともとPJBEのために作曲した金管10重奏を金管バンド版にアレンジした作品です。お薦めの1枚です!

Ian Bousfield
■ HOWARTH ■ DOYEN DOY CD066 ■ Trb: Ian Bousfield, 
   Cond : Elgar Howarth, Eikanger-Bjørsvik Musikklag
   Euph : Robert Childs , Nicholas Childs

Elgar Howarth :
1.Mosaic  2.Trombone Concerto
3.Ascendit in Coeli
4.Five Pieces for Spielberg
5.Cantabile for John Fletcher
6.Song for BL

KAZUOのコメント

 私たちの歳でエルガー・ハワースについては、PJBE全盛期の彼のことが思い浮かびます。現在彼は、ロンドン・シンフォニエッタ、ロンドンブラス、吹奏楽において指揮者としての活動が多いようです。 このCDは彼の(金管バンドの)作品を収録したものです。このトロンボーン・コンチェルトは、1960年に完成し、彼の兄弟のソロで初演されています。C・リンドベルイは、この曲を絶賛しています。(私にはピーンと来ないけど・・) トロンボーン・ソロのイアン・バウスフィールドは、ここでも素晴らしい演奏を聞かしてくれています。

Ian Bousfield
■ Buxton Orr ■ DOYEN DOY CD118 ■ Trb: Ian Bousfield, 
   The Royal Scottish Academy of Music & Drama Wind Orchester
   & Academy Brass   Cond : Bryan Allen & Nigel Boddice

Comp:Buxton Orr
1.Tournament for 10 Pieces Brass Ensemble
2.Trombone Concerto
3.Narration for Symphonic Wind Orchester
4. A caledonian Suite for Brass Ensemble

KAZUOのコメント

 このアルバムは、イギリスの作曲家バクストン・オールの作品を集めたものです。収録されている曲は、曲想にスコットランド的なものを感じますが、全体的には各曲それほど強烈なキャラクターを持っているほどではない感じです。 このトロンボーン協奏曲も取り立ててすごい曲ではないと思いますが、時たま超絶技巧が要求されていて、それを難なく吹いてしまっているバウスフィールドのすごさを聴くことが出来ます。 この作曲家は、トロンボーンのためにこのトロンボーン協奏曲の他には、トロンボーン四重奏曲も作曲しています。


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